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管理人の部屋

こんにちは。「三世代で考えるお墓のかたち」を運営しております、山田博之と申します。神奈川県横浜市で、父母、妻、そして3人の子どもたちと一緒に暮らしている45歳です。

「三世代でお墓を考える」なんて、少し大げさに聞こえるかもしれませんね。でも、実際に三世代が一緒に暮らしていると、お墓ひとつを決めるのも本当に大変なんです。それぞれの世代で価値観が違って、最初は戸惑うことばかりでした。

でも、その経験を通じて学んだことがたくさんあります。このブログでは、そんな我が家の体験談と、家族問題カウンセラーとして学んだ知識を皆さんにお伝えしたいと思っています。

三世代同居を始めたきっかけ

13年前、父が軽い脳梗塞で倒れました。幸い大事には至らなかったのですが、「これからのことを考えると、やはり近くにいた方がいいのではないか」と妻と相談し、実家近くに転居することにしました。

当時、長男は5歳、長女は2歳、次男はまだ生まれたばかり。正直なところ、三世代同居がどんなものか、よく分からないまま始めた生活でした。

最初の頃は、生活のリズムの違いや価値観の違いに戸惑うことも多かったですね。父母は戦後復興を経験した世代で、「もったいない」「質素倹約」を大切にする。一方で、私たち夫婦は効率性や合理性を重視する。子どもたちはまた違った感覚を持っている。

「みんな違って当然なんだ」と思えるようになるまで、時間がかかりました。

祖父のお墓選びで学んだこと

2020年、父の父、つまり私にとっての祖父が亡くなりました。93歳でした。祖父は生前、「お墓のことは任せる」と言っていたものの、具体的な希望は聞いていませんでした。

そこで家族会議を開いたのですが、これが大変でした。

父は「祖父らしい立派なお墓を」と言い、母は「お参りしやすい場所に」と言う。妻は「維持費のことも考えて現実的に」と言い、高校生だった長男は「おじいちゃんが喜ぶようなデザインがいいんじゃない?」と言う。

みんな祖父のことを思っての発言なのに、なぜかまとまらない。そんな状況が3ヶ月ほど続きました。

その時に気づいたのは、「みんなそれぞれの立場で、祖父のことを大切に思っている」ということでした。対立しているように見えても、根っこの部分では同じ想いを持っている。ただ、その表現の仕方が違うだけなんですね。

家族問題カウンセラーとしての学び

祖父のお墓選びを通じて、「家族のコミュニケーション」について深く考えるようになりました。そして、もっと専門的に学びたいと思い、家族問題カウンセラーの資格を取得しました。

現在は、三世代同居や近居をされているご家族、お墓選びで意見がまとまらないご家族のご相談をお受けしています。これまでに300件以上のご相談をいただき、その中でたくさんのことを学ばせていただきました。

どのご家族も、根っこの部分では同じ想いを持っていらっしゃいます。「家族を大切にしたい」「故人を偲びたい」「みんなが納得できる形にしたい」。でも、その想いの表現の仕方や優先順位が違うために、うまくいかないことが多いんです。

私が大切にしていること

このブログでお伝えしたいのは、「どの世代の想いも大切」ということです。

おじいちゃん・おばあちゃんの「伝統を大切にしたい」という想いも、お父さん・お母さんの「現実的に考えたい」という想いも、お子さんやお孫さんの「新しい価値観も取り入れたい」という想いも、どれも尊重されるべきだと思います。

大切なのは、お互いの想いを理解し合うこと。そして、みんなが「これなら納得できる」と思える解決策を一緒に見つけることです。

完璧な答えはないかもしれません。でも、話し合うプロセスを通じて、家族の絆は確実に深まります。実際、我が家でも祖父のお墓選びを通じて、家族の結束がより強くなったと感じています。

我が家の日常から

現在、我が家では父(72歳)、母(69歳)、妻(43歳)、そして高校3年生、中学3年生、小学6年生の子どもたちが一緒に暮らしています。

毎日がにぎやかで、時には大変なこともありますが、三世代それぞれの良さを感じながら生活しています。父は孫たちに昔の話をしてくれますし、母は宿題を見てくれます。子どもたちも、祖父母から多くのことを学んでいます。

お墓参りも、今では家族全員の大切な行事になりました。祖父のお墓の前で、それぞれが近況報告をする。そんな時間が、我が家にとってかけがえのないものになっています。

読者の皆さまへ

お墓選びで悩んでいらっしゃる三世代のご家族の皆さま、一人で抱え込まずに、まずは家族みんなで話し合ってみてください。

最初はうまくいかないかもしれません。意見が分かれることもあるでしょう。でも、それは決して悪いことではありません。それぞれが真剣に考えている証拠です。

このブログが、皆さまの話し合いのきっかけになれば嬉しく思います。また、具体的なご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。同じような経験をした者として、できる限りお手伝いさせていただきます。

三世代が一緒に考えるお墓選び。それは決して簡単なことではありませんが、家族の絆を深める素晴らしい機会でもあります。

一緒に、皆さまのご家族らしいお墓のかたちを見つけていきましょう。


山田博之
家族問題カウンセラー・終活アドバイザー・心理カウンセラー2級・相続診断士
神奈川県横浜市在住・三世代同居歴13年

主な活動

  • 家族問題カウンセリング(累計300件以上)
  • お墓選び相談(100家族以上)
  • 三世代合同セミナー講師(年間50回以上)
  • 世代間調整コンサルティング(累計80件)

お問い合わせ
ブログのコメント欄、またはお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
三世代でのお墓選びに関するご相談、セミナーのご依頼も承っております。

家族構成
父(72歳)・母(69歳)・妻(43歳)・長男(18歳)・長女(15歳)・次男(12歳)の7人家族